臨済宗本鏡山
常福寺

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常福寺ライブ

常福寺では、1992年より「死を想え-メメントモリ-」をテーマに春・秋の年2回講演会と演奏会を開催してきました。
お寺という特別な空間での講演会と演奏会にぜひ、足をお運びください。

死を想え メメント・モリ

2024年4月6日(土曜)

第一部 13時〜 無料
第二部 18時〜 3,000円
常福寺にて開催
駐車場多数あり

第一部

講演会 無料(要予約)
13時〜松尾氏 / 14時〜石井氏 / 15時〜奥泉氏 / 16時 パネルディスカッション
松尾 貴史
Takashi Matsuo

1960年、神戸出身。人面を折り紙で表現する”折り顔”作家。 日本ソムリエ協会名誉ソムリエ。下北沢のカレー店「般°若」(般若店主)。
舞台出演作
「桜の園」(23)、「斑鳩の王子・戯史・聖徳太子伝」(24)。
受賞歴
「ザ・空気 ver.2 誰も書いてはならぬ」(18)で第26回読売演劇大賞優秀男優賞、「鴎外の怪談」(21)で 第56回紀伊國屋演劇賞個人賞、第29回読売演劇大賞優秀男優賞をダブル受賞。
主な著書
「東京くねくね」「違和感のススメ」 「ニッポンの違和感」「違和感ワンダーランド」「人は違和感が9割」などがある。
https://matsuo.live/

石井 麻木
Maki Ishii

写真家。東京都生まれ。写真は写心。一瞬を永遠に変えてゆく。ことばと写真の連載、CDジャケットや書籍、映画のスチール、ライブ撮影やアーティスト写真などを手がける。東日本大震災直後から東北に通い、現地の状況を写し続けている。書籍の収益は全額寄付をしている。
著書
「3.11からの手紙/音の声」(14)、増補改修版(17)、写真絵本「ただいま、おかえり。3.11からのあのこたち」(23)
http://ishiimaki.com/

奥泉 光
Hikaru Okuizumi

1956年山形生まれ。 国際基督教大学教養学部卒、同大学院博士課程前期課程修了。趣味でジャズフルートを吹く。
受賞歴
「ノヴァーリスの引用」(93)で野間文芸新人賞、瞠目反文学賞、「石の来歴」(94)で芥川賞、「神器ー軍艦『福原』殺人事件」で野間文芸賞、「東京自叙伝」(14)で谷崎潤一郎賞、「雪の階」(18)で毎日出版大賞、柴田錬三郎を受賞。
主な作品
「『吾輩は猫である』殺人事件」「新・地底旅行」「シューマンの指」「浪漫的な行軍の記録」「ビビビ・ビ・バップ」「死神の棋譜」など。

第二部

演奏会 開場18時 開演18時半〜
3,000円(要予約)+終演後会食1,000円(希望者のみ)
藤原大輔トリオ
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藤原 大輔
Daisuke Fujiwara

1970年生まれ。1996年バークリー音楽大学卒。ジョージ・ラッセルが提唱したジャズ理論のリディアン・クロマチック・コンセプトの教員ライセンスを取得。1997年「phat」結成、2枚のアルバムをBlueNoteよりリリース。その後「quartz-head」名義でエレクトロシーンで活躍。芳垣安洋のOrchesta Libre、市野元彦のrabbitooなどのセッションに参加する。現在は文学作品をテーマにした自身のアコースティック・トリオや、山本達久、坂口光央との「禁断の翼棟」を中心に活動。
https://fujiwaradaisuke.com/

井野 信義
Nobuyoshi Ino

1950年桐生市生まれ。暁星高校在学中よりクラブ出演、卒業後クラシックのコントラバスを学ぶ。1971年、高柳昌行と出会いジャズ界に進出。その後、エルヴィン・ジョーンズ・グループ、ベルリン・ジャズ・オーケストラなどで活躍。他に、レスター・ボゥイ、日野元彦、渡辺香津美、高瀬アキ、橋本一子をはじめ多くのミュージシャンとのセッションを行う。新しいベースアプローチを実践し、その進化はとどまることがない。
https://www.jzbrat.com/liveinfo/post-228.html

外山 明
Akira Sotoyama

斬新なドラムセンスとテクニックで独特の磁場を創り出し、ジャンルを問わず幅広く活躍する。24歳の時「坂田明DADADAオーケストラ」「日野皓正。HAVATAMPA」に参加。ほかに「渡辺貞夫グループ」「松岡直也スーパー5」「tipographica」などで活躍。キューバ、インド、西アフリカなどの多くの国を旅し、音色とリズムの幅を広げる。近年は単身ギニアに渡り、ギニア国立舞踏団のバラフォニストに手解きを受ける。現在は「BOZO」「外山・大儀見DUO」「渋谷毅オーケストラ」などで活躍中。
https://akirasotoyama.wixsite.com/officialwebsite

ご予約は常福寺にお電話またはメールで受け付けております。
info@jofukuji.or.jp
または
046-251-5530

ダンス / 山田せつこ氏

現代音楽 金沢健一氏(彫刻・演奏)永田砂知子氏(演奏)

常福寺ライブは22年目を迎え、現在までに舞踏、現代音楽、講演会を中心に35回開催されてきました。
寺と現代芸術という、一見ミスマッチと思われる取り合わせは、「臨済禅と現代芸術」というように視野を狭めたとき、大きな意味合いが生まれます。

意味の判らない話のことを一般的に「禅問答のような」と表現いたします。

「言葉」は便利な道具である反面イメージ的な制約を作るため、体験した感覚をそのとおりに伝えようとするときには逆に障害にもなります。
禅語の中には「八角の磨盤空裏を走る」等という意味不明の言葉が有ります。二元対立的な科学的思考では理解されない活き活きとした感覚がこの言葉には含まれています。
芸術は鑑賞されるものであるとともに、作る側にとっては究極的な自己究明の結果の表現だと信じております。
また現代芸術と呼ばれるものの一部は大変禅的な要素を多く含みます。それは表現されるものの余分な形式を省き、極限まで本質を端的にシンプルに表現していこうとする姿や、私たちが日常的に使用している慣用的表現方法に捕らわれまいと努力する姿等にみられます。 これは正に禅ではないでしょうか。
禅はある意味においては自己究明の場です。その結果得られたものを過去の偉大な禅師たちは墨跡や庭などの芸術という型に変えて現代に伝えています。

私たちに植え付けられた科学教ともおもわれる理解の枠を超え、言葉という限定された表現方法を超え、活き活きと表現される現代芸術を、本来そうであるべき禅の寺で体験するとき、何とも言えぬ一体の雰囲気を感じることが出来るはずです。
本堂の扉を全て外し、外界と一体と成った雰囲気の中で、5分程の坐禅を行い、呼吸と心が落ちつき空間と観客が一体に成り微妙なものを受け入れられる状態になったところから公演が始まります。
一切の説明を省き、そのものに直接触れる禅寺での一時を、是非多くの方が体験されることを期待致します。