柳田邦男  ノンフィクション作家・評論家
栃木県鹿沼市生まれ。東京大学経済学部卒。
NHKに社会部の記者として入局、航空事故の取材を行う。
NHKを退職後、ノンフィクション作家として活躍。大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞、
ボーン上田記念国際記者賞など受賞。
1995年、精神を病んだ次男が自殺する体験を綴った「犠牲(サクリファイス)わが息子・脳死の11日」を発表。
それ以降、精神論、終末医療などの著作が増える。最近は若者のネットゲーム・携帯電話依存への強い
批判を表明している。常福寺ライブ出演は二度目となる。

筒井ともみ 脚本家・小説家
東京出身。成城大学文芸学科卒。
1972年頃から脚本家としての活動を開始。「一休さん」や「ヤッターマン」などのアニメから「必殺仕事人」・
「家族ゲーム」などのテレビドラマ、そして「失楽園」や「海猫」などの映画など多岐にわたる脚本を執筆。
「月影の市」・「食べる女」・「おいしい庭」など小説やエッセイなども執筆。1995年には代14回向田邦子賞を
受賞。翌年以降、向田邦子賞の選考委員も務める。現在東京芸術大学院・映像研究科の教授を務める。


窪島誠一郎 著作家・美術評論家・美術館館主
1941年生まれ。父親は小説家の水上勉。東京に生まれる。幼いころ父水上勉と別離する。
1964年に小劇場キッド・アイラック・アート・ホールを設立。76年、父と再会し、劇的な親子の再会としてマスコ

ミに取り上げられた。1979年長野県上田市に信濃デッサン館を設立。1997年に同地に無言館を設立した。
太平洋戦争に出征した画学生や夭折した画家の生涯を追った著作や、父の水上勉との再会や晩年を語る
作品で知られる。

坂田明(さかた・あきら) アルト・サックス/クラリネット/時々うた  
1945年広島県呉市出身。1969年、東京でグループ『細胞分裂』を結成、1972年、山下洋輔トリオ
に参加、1979年末まで在籍する。1980年、自己のトリオを結成、以来、様々なグル−プの結成、解体を繰り
返しながら音楽シ−ンの最前線を目指す。現在のレギュラー・ユニットは「坂田明・mii」、「YOSHI!」そして
「Yahhoo!」。
同時に、内外のミュージシャンとの交流も盛んで、近年はアムステルダムに拠点を置く電子音楽センター
「STEIM」との共演などが活発におこなわれている。
2005年春にスタートしたジム・オルークとの共同プロジェクトでは、様々なライヴ活動に加えて、『およばれ』
(2005年)、『かなしい』(2006年)、『ハ行』(2008年)の3枚のCDを発表している。

ジム・オルーク(Jim O'Rourke)
Composer/Producer/mixer/guitar/keyboard/bass
アメリカ「ポスト・ロック」シーンの牽引者。
1969年シカゴ出身。10代後半にデレク・ベイリーと出会い、ギターの即興演奏を本格的に始める。その後、
実験的要素の強い自身の作品を発表。
ジョン・ フェイヒイの作品をプロ デュースする一方でガスター・デル・ソルやルース・ファーなど地元シカゴの
バンドやプロジェクトに積極的に参加。
「シカゴ音響系」と呼ばれるカテゴリーを確立する。また、マース・カニンガム舞踊団の音楽を担当するなど、
現代音楽と ポスト・ロックの橋渡し的な存在となる。
1999 年にはフォークやミニマル音楽などをミックスしたソロ・アルバム『ユリイカ』 を発表、インディーズからの
リリースながら、日本でも数万枚を記録。
近年ではソニック・ユースのメンバー兼音楽監督としても活動、より広範な支持を得る(2005年末に脱退) 。
2004年には「Wilco/A ghost is born」のプロデューサーとして、グラミー賞を受賞、本国でも現代アメリカ音楽
シーンを代表するクリエーターとして、高く評価されている。
日本文化への造詣も深く、「くるり」のプロデュースを始めとして、ボアダムス、カヒミ・カリィとのコラボレーショ
ンや、映画監督、若松考二の作品の評論など様々な活動を行っている。